自分でつくる陶芸用具 穴あけ・ナイフ
陶器用の穴あけはポンスと呼んだりします。
主に筒状のものをポンスと呼ぶのでこれは穴あけと言った方がいいかもしれない。
傘の骨を切って広げ、筆の柄に粘着テープで巻きつけたもの。先端をけずり、端が刃になるように削ってあります。
傘の骨は割と丈夫なので他にもいろいろ加工できそうです。
これのいいところはダメになった傘がひとつあればわんさか素材が取れるところ。
いくらでもつくれます。細筆がつまんでくるくる回すのに丁度いい太さ。
錐とおなじ要領でくるくる回して穴をあけていきます。
柄の横に丸みのある刃がとめてあるので、回したときに土をうまく掘ってくれてとても使いやすい。
ナイフ。
形と材料がキモです。市販のものよりも断然つかいやすい!
ナイフの刃は糸ノコギリの刃を使っています。
幅1.5cm程度の刃をグラインダーというでっかいヤスリの加工機械で削り出しました。
先端を細長く、薄くするのがキモです。先端の厚みも削って薄くしてあります。
鋭くて細長いので、加工をするときにそれほど力をいれなくてもスッと刃がはいります。
とても細く削ってありますが、ノコギリの刃は焼入れが少しだけはいっているので丈夫で柔軟性も残っています。
細かい細工をするにはもってこい。持ち手には布を巻いて太くして、その上から粘着テープで固定しています。
職場の親方がつかっていたものを真似してつくったものです。
自分でつくろうとすると加工機械を使わなければいけないので大変かもしれません。