陶器の工房 .Sue

ちょうどよくてちょっといい、普段使いの陶器を世の中に提供していこうとおもい活動しています。


4日で25cmの皿を完成させる (急ぎのときの粘土の乾燥方法)

4日で大きなお皿を作れたら作ってほしいなーとの依頼を受けました。

無茶なー、と一瞬おもったもののこれはなんとかなるんじゃなかろうかと思い直し引き受けてしまいました。そして引き受けるにあたって欲しかった道具を購入しました。

 

バーナーです!

f:id:Omiso:20121212174540j:plain

 

これさえあれば当日に成形し、当日に乾かして削り、2日目には素焼ができます。

乾かすならドライヤーがいいんじゃないかという考えもありましたが、粘土を乾かすのにはドライヤーは不向きです。

ドライヤーは温風をあててまさに「乾かす」道具ですが、バーナーは炎をあてて「熱する」道具。全体にじんわり熱を与えてやれば温まった粘土から湯気が立ち上りじんわりと乾いてくれるのです。(やりすぎたらそれでも割れますが) 

 

粘土の乾燥には「熱」!

 

はじめて粘土にバーナーをあてて乾かす様子を見たときは、そんなことしていいのか・・・といぶかしげな視線を投げていたのですがよくよく考えてみれば無理やり乾燥させるには理に適ったやり方。すぐにバーナーが欲しくなりました。

ただ、未だにゴーッと音を立てて吹き付ける炎を柔らかい粘土にあてているのは変な様子ですし、知らない人がみたら驚くだろうなあとおもいます。

不安定で大きなタタラづくりや、横に長いものをロクロで作りたいときなんかも役に立ちます。こんどマグの取って付けに利用できないかなーとおもって実験してみようとおもっています。可能性は無限大。

 

でも、一番は自然乾燥です。風とかおひさまがもっともきちんと乾いてくれますので、急ぎでなければ粘土は自然乾燥してください。割れませんし。